「音楽でつなぐ世界の和」のワークショップとして「日本の音楽の原点 雅楽を知ろう‼」をルネスホールで開催しました。
宮内庁式楽部の演奏場を模して緑の敷物を敷いたステージに、楽太鼓、鉦鼓、鞨鼓、楽箏、樂琵琶を並べ、参加者が間近に宮中の雰囲気を感じられるよう設定したステージに、平安時代の装束に身を包んだ「雅楽五声会」の方達が登場。管弦の演奏で『平調音取』『王昭君」』『越天楽』などの曲を鑑賞。
続いて舞楽のジャンルでは、装束をつけた『蘭陵王』に登場してもらい、絢爛豪華な舞楽の装束や面を目の前でじっくりと、細部にわたり鑑賞することができました。
次に歌曲のジャンルでは、珍しい和琴が披露され、神楽歌が2曲演奏されました。その内の1曲は宮中祭祀に使われるもので、一般国民は決して見ることはできない世界であるとの説明に、観客はいよいよ興味を駆り立てられながら鑑賞しました。
「体験コーナー」では、龍笛18管、篳篥13管、笙2管を用意。手に取って見られるようにしたほか、楽箏、樂琵琶、鞨鼓、太鼓、鉦鼓などもそれぞれの楽器の周りで演奏者を囲んで、近くで楽器を見たり、触れられるものは手に取ったり音を出したり、また、目の前で演奏者に演奏してもらい、説明を聞いたりしました。参加者はとても積極的で熱気に包まれ、盛り上がった体験コーナーでした。
テキストとして「プログラム」と「曲目解説」「演奏者紹介」の他、「雅楽の概要と形態」「雅楽の楽器紹介」「雅楽が語源の身近にある言葉」からなる冊子を作成して配布したところ、多くの方が興味深く、熱心に読み進めて下さっていました。雅楽がまるで別世界のものではなく、現在も日常の中に息づいていることも分かってもらえたようですし、雅楽の魅力を堪能してもらえたワークショップで、とても好評でした。
岡本都 記
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